イースター島の見所は結構離れているので移動手段が必要です。
私たちは1日は宿のおじさんが貸してくれたマウンテンバイクで近場を回り、もう1日はクオッドと呼ばれる4輪のバギーを借りて島をぐるっと回りました。あ、もちろん普通のレンタカーもあります。むしろクオッドより安かった。
ほとんどのモアイはハンガロアの町のそばではなく、島の反対側に集中しています。自転車で苦労なく行ける距離のモアイは倒れているものがほとんどなんですが、それでも海風を感じながらのサイクリングはなかなか気持ちがよかったです。
バギーでは自転車で回れなかったところを2日にわけて回りました。
モアイの製造工場として有名なラノ・ララクの丘。ここは想像よりずっと大きなところで、そこらじゅうにモアイが居てちょっと不思議な雰囲気の場所でした。
この丘の裏側はイースター島に3つあるカルデラ湖の一つがあり、こちら側にも作りかけのモアイたちがたくさんいました。
ラノ・ララクのそばにあるのが、日本の会社が修復の協力したことで有名な、アフ・トンガリキ。モアイというのは、一つ一つ顔も大きさも違って眺めてるとなんだか癒される不思議な存在です。
唯一海を眺めているモアイ、アフ・アキビ。7体並んでるのですが、古い部類に入るモアイ像だそうです。言い伝えによると、イースター島を夢の中で発見した王様がそこにそういう島が実際にあるか確認するために送った7人の遣い達がモデルになってるとか。
オロンゴ儀式村
空港の反対側にある丘の上にあるのですけど、ここは登ってみてびっくり、巨大なカルデラ湖がありました。ここにカルデラ湖があるのを知らなかったので展望台を覗いてみて、夫と声をあげてびっくりしたくらい。あまり色々事前に調べすぎずに行くと、こういう感動を得られるのですね。
オロンゴの鳥人儀式というのは年に1度だけ行われる競技で、断崖絶壁を下り、向かいの島まで泳ぎ、渡り鳥が卵を産むのを待ち、その卵を壊さずに崖の上まで持って帰ってくるのを競うかなりハードなスポーツで、優勝者は1年間島の長として君臨できるという特権が与えられます。
この建物は選手村的な位置付けでここに泊まり込んで選手達はトレーニングに励んだのだそう。この建物の中からもモアイ像が発見されたのですが、イギリス人により持ち出されてしまい、現在は大英博物館に展示されているそうです。
またイギリスが余計なことをと言いたいところですが、イースター島のモアイは雨ざらし状態でいつか朽ち果ててしまいそうなので、1体くらいきちんと管理された博物館にオリジナルの状態で置いておくのは、悪くないかな。
道の整備されてない、島の北西部は徒歩でのんびり回りました。
洞窟を探検できたり、野生の馬がたくさんいたり、ただひたすら美しい景色を眺めたりと、イースター島はモアイなしでもリラックスするのにもってこいな場所でした。
ちなみにイースター島は国立公園なので入場料がかかるはずなのですが、私たちが訪れた時はチリのナショナルパークを管理する会社に反発する地元民が各施設を占拠するというデモがあったばっかりで、職員が本土に撤退してしまったので入場料はタダでした。
デモは地元民が国立公園の経営に全く関わっていないことや高い入場料が地元に還元されてないことを不満に思い起きたそうで、現在チリ政府が調整中だそうです。
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